バルカン半島で再会した南米のケーキ「トゥリレチェ」

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バルカン半島の北マケドニアを旅しているときに出会った「トゥリレチェ」。

どうやら3種のミルクを使用したという意味のケーキらしい。

って、あれ?!

私が大好きな南米のケーキ、トレスレチェになんともそっくりではないではないでしょうか。

南米のトレスレチェ

北マケドニアで食べたトゥリレチェ

というわけで北マケドニアのオールドバザールで南米のケーキと予想外の出会いをしました。

トレスレチェは南米で親しまれている代表的なスイーツ。コンデンスミルク、エバミルク、牛乳の3種のミルクを使ったミルクソースがたっぷりとスポンジ生地にしみ込んだ、ひたひたなケーキは一口食べると幸せに包まれます。

私が南米のチリに滞在していた時に初めて食べてから、この世に存在するケーキの中でもトップ3に入る私のお気に入りになりました。

そんなトレスレチェが、なぜ北マケドニアに?

とっても似ている「トレスレチェ」と「トゥリレチェ」。発音が違うだけで、どちらも3つのミルクという同じ意味の名前。

構成もそっくりで、ふわふわのスポンジにミルクソースがじゅわっとしみ込んでいて、生クリームがトッピングされているシンプルなケーキ。

でも「トゥリレチェ」の方には上にカラメルソースがかかっているのと、牛、水牛、ヤギのミルクというトレスレチェとは違った3種のミルクを使用しています。

コンデンスミルクが入ってない分、南米のトレスレチェに比べて甘さはややスッキリ感があります。

う~ん、多少の違いはあっても、ここまで似ているのは偶然ではないはず。

これは歴史的に何か関係しているんじゃないかな?

どっちが先なんだろう?

調べてみても、南米が先説が有力ながらも色々な説があり。

私が北マケドニアで出会ったトゥリレチェは北マケドニアだけで人気だというわけではなく、むしろ最初は隣国アルバニアで流行って、それからトルコにも流行りだし、そのおいしさから北マケドニアでも作られるようになったとか。

えっと、、

アルバニア、ですか??

オスマン帝国時代に多くの地に菓子文化を広めたトルコが発祥、ならわかるけど、アルバニアで流行ったのが先というのは謎です。

2000年代前半、アルバニアやトルコで流行っていたブラジルのソープオペラ。(いわゆる昼ドラのようなもの)

そこに登場していたトレスレチェをアルバニアの主婦たちが再現したところめちゃくちゃ美味しいと有名になり、2014年ごろ「トゥリレチェ」としてその人気がトルコに伝わり特にイスタンブールでブームになったそう。

割と最近の話だったんですね。

実際イスタンブールのカフェや、流行りのケーキなんて置いてなさそうなご年配の方が経営されている老舗のお菓子屋さんにも置かれているそうで、その人気ぶりはすごいとか、、、

イスタンブールで流行したトゥリレチェを紹介していたサイト

ちなみにトルコでトゥリレチェというのが「軽くてみずみずしいスイーツ」で斬新だったから流行ったそうです。

たしかにトルコ系のお菓子ってナッツをたっぷり使い、甘ったるいシロップが滴るバクラヴァやカダイフみたいなものが主流ですよね。

薄いパイ生地とナッツ、シロップの組み合わせでも色んなタイプがあるトルコのお菓子

そんな中現れた、柔らかいスポンジを使ったミルキーで美味しい新食感のケーキ。

私はまだトルコに行ったことがないのでホントなのかはわかりませんが、調べた感じはホントに人気っぽいです。

アルバニアでもトゥリレチェは名物ケーキの座を確立しているとのこと。

これは実際に行って自分の目で見てみたい!

ということで人口の約4分の1がアルバニア系住民の北マケドニアでトゥリレチェが広まった背景には、日常的に近い関わりのあるアルバニアと、流行の発信地として影響力のあるトルコのイスタンブールが関わっていたのですね。

ちなみにトルコで流行る前から北マケドニアではアルバニア系のお店にトゥリレチェは売られていたものの、一部の民族の菓子、という存在。それがトルコで大流行したことで一気に注目を浴びて有名になったそうです。

なんかパッとしなかった子が有名人の目に留まって一躍スターになるみたいな、、人間のようなストーリーですよね。

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